12.01.2012

12月1日 土曜日
先日、大阪の国立民族学博物館で行われていた特別展『世界の織機と織物』を見て来ました。150の織機やそれらの方法で織られた布などが集められ、織りの映像や体験コーナー等がありました。世界の人々の暮らしが覗ける常設展示も見応えがあり、どちらの展示ももっと見たいと思う充実した内容でした。織物は皆さんがご想像するであろう高機の他に、私がしている後帯機や枠や弓、または体を道具のように使う機など色々あります。体を使えば織りができると知れば機は特別な物ではなくなりませんか?
特別展のミニレクチャーで博物館教授の吉本忍さんの話していた事が印象的でした。今の生活は自分で作らなくても、お金を出せば何でも買う事ができてしまう。家に料理をする為の包丁やまな板が無くてもカットした野菜が売っているが、これは問題だと。私はこのお話に同感です。自分で考えて工夫する事がなくなるでしょうし、能力が衰えていくでしょう。今の大人は未来の大人に自分の手で作る事が大事だと伝えなければいけないと感じました。『買わないで自分で作る』をテーマに創作したいです。写真は自分で織って縫ったデジカメケース、お気に入りです。