12.26.2012

12月26日 水曜日
緯絣(よこかすり)を筬(おさ)を入れて後帯機で織る方法に挑戦しました。この方法はインドネシア・フローレス島にあります。先日行った国立民族学博物館の特別展示にもあり、シッカ民族の藍色縞模様と緯絣で織っている物を見る事ができました。織り進めてみて絣括りは正確に行わなければいけないというのを実感しています。なかなか絣模様が合いません。先生に見せてもらって参考にしたインドネシアやラオスの絣の緻密さに改めて感心します。後帯機では筬を使わないと経糸の間隔が取れず緯絣は織れませんが、経絣(たてかすり)ならば筬がなくても織れるので練習していきます。写真は初緯絣、下手なので恥ずかしいのですが、沢山織れば上手になると信じています。

12.13.2012

12月13日 木曜日
先週、インドネシア・フローレス島の浮き織りのワークショップに参加してきました。浮き織り用の糸(写真の緑色糸)を平織りの整経に足して行い、平織りとは別に専用の綜絖を作ります。布表で見えない浮き糸は布裏に現れています。また新しい織りを習う事が出来たので、何を作ろうかと考えるだけでワクワクします。

12.01.2012

12月1日 土曜日
先日、大阪の国立民族学博物館で行われていた特別展『世界の織機と織物』を見て来ました。150の織機やそれらの方法で織られた布などが集められ、織りの映像や体験コーナー等がありました。世界の人々の暮らしが覗ける常設展示も見応えがあり、どちらの展示ももっと見たいと思う充実した内容でした。織物は皆さんがご想像するであろう高機の他に、私がしている後帯機や枠や弓、または体を道具のように使う機など色々あります。体を使えば織りができると知れば機は特別な物ではなくなりませんか?
特別展のミニレクチャーで博物館教授の吉本忍さんの話していた事が印象的でした。今の生活は自分で作らなくても、お金を出せば何でも買う事ができてしまう。家に料理をする為の包丁やまな板が無くてもカットした野菜が売っているが、これは問題だと。私はこのお話に同感です。自分で考えて工夫する事がなくなるでしょうし、能力が衰えていくでしょう。今の大人は未来の大人に自分の手で作る事が大事だと伝えなければいけないと感じました。『買わないで自分で作る』をテーマに創作したいです。写真は自分で織って縫ったデジカメケース、お気に入りです。